入場料収益および募金箱にお寄せいただきました募金を併せて
434,966円
を公益社団法人企業メセナ協議会が運営するGBFund能登半島自身芸術文化復興支援に寄附させていただきました。
ご来場くださいました皆様、募金をお寄せくださいました皆様、そして、開催にご協力くださいました出演者およびスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。
公演日時
2024年4月29日(月祝)
14:00開演(13:30開場)
公演概要
2024年の元日、新年めでたい日の夕方に突如として襲った大きな地震。
奥能登地方を中心に大きな被害に遭い、今もなお、復興どころか、日常がどこに落ち着くのかもわからない日々です。
まずは、ライフライン、そして衣食住の確保と、命と生活に関わる復興が第一なのは間違いありません。しかし、その後に芸術・文化の復興をしたいときに、その余力があるのでしょうか。
芸術・文化は私たち人間の心の拠り所です。その芸術・文化の復興のためのほんのひとつまみの助けとなれば、そういったメッセージだけでも発信できれば・・・そう思ってチャリティコンサートを企画いたしました。
コンサート経費を最大限抑えるために入場料は1,000円に設定させていただきました。また、ロビーには義捐金募金のための募金箱を設置し、公演経費を除いた収益とともに、すべて寄附させていただきます。
出演
豊田 かおり(ソプラノ・指揮)
橋本 慧(テノール・指揮)
池原 陽子(ピアノ)
パティオ・シアター合唱団
Coro Cornus
HareRamaキッズシンガーズ
会場
瀬戸蔵 つばきホール
〒489-0813 瀬戸市蔵所町1-1
TEL:0561-97-1555 FAX:0561-97-1557
チケット
全自由席 1,000円
主催・助成
主催:dream music factory
協力:パティオ・シアター合唱団
公演に寄せて
石川県との縁
プロフィールにありますとおり、橋本は石川県金沢市生まれです。そして、母方の実家が石川県珠洲市にあり、今も祖母が暮らしています。また、今回の地震で特に液状化現象の被害が大きかったという、石川県河北郡内灘町には叔父が暮らしています。金沢市内で法面が崩れて家が落ちていた映像は、中学校の学区内。これまた親戚が住む町。
今回の地震、橋本も豊田も、自分たちは帰省せずに愛知にいたため被災しなかったのですが、よく知っている町が大きな被害に遭っていました。
地震当日のこと
1度目の地震発生直後、珠洲の祖母に慌てて連絡を取るも、携帯はつながらず、金沢の実家とは連絡がつき、どうやら無事であるとのこと。安心したのも束の間、2度目の地震。今度は震度7を観測した地点もあるとのことでさらに驚き、2度目の連絡をするも、次は珠洲には全く連絡がつかないとのこと。テレビをつけると、市役所の屋上カメラからのものと思われる中継映像の中で、次々と崩れ落ちていく家々。日頃、珠洲を訪れた際には普通に買い物に出かける地域で、車でよく通る通り。そこの家々が脆くも崩れ落ちてゆく・・・
祖母との連絡はいっこうにつかず、家族に連絡しても「わからん」の一点張り。連絡がつかないのは家が崩れてしまい下敷きになっているという最悪の状態なのか、地震直後で携帯の中継局が故障したり停電しているからなのか、単に祖母の携帯の充電が切れているからなのか・・・(←若者のように毎日充電しないのです)
ようやく祖母の安否がわかったのは、地震から丸2日が経過した1月3日の夜でした。それも、祖母の姉の子ども(つまり、姪であり、母の従兄弟)が車でなんとか見に行ってくれてのこと。家は無事だが独居だと危険もあるため、向かいの家に身を寄せていたとのことでした。
奥能登という土地
石川県珠洲市は石川県奥能登地方の先端に位置する市で、連続テレビ小説「まれ」の舞台にもなった山も海もそれは美しい地域です。山間では日々田畑を営む農家の方が暮らしていますが、市の大部分は海沿いの地域に集中しています。
今回の地震で、隣の輪島市では、土地の隆起が起こったことにより、津波の被害は大きくは出なかったそうです。逆に珠洲市では、津波計による正確な観測結果が入手できなかったため記録には残っていませんが、4メートルとも5メートルとも言われる津波が襲い、街を飲み込んでいきました。
そして、山間を抜けたところにある街であるため、幹線道路の地割れ、崩落により、孤立状態も続いた上、今もなお、金沢から奥能登をつなぐ、のと里山海道は全線が通行できるわけではありません。この大きな道路が使えないと、国道とはいえ、昔ながらの下道しかなく、復興支援の動線を確保することすら大変な状況です。
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